【中山金杯】‘’金杯男‘’津村明秀騎手のリカンカブールが重賞初V!4年目・田中克典調教師も初タイトル

好位から抜け出し、重賞初制覇を決めたリカンカブール(左=カメラ・荒牧 徹)
好位から抜け出し、重賞初制覇を決めたリカンカブール(左=カメラ・荒牧 徹)

◆第73回中山金杯・G3(1月6日、中山競馬場・芝2000メートル、良)

 2024年の中央競馬の開幕を告げる東西金杯が6日に行われ、どちらも素質馬が重賞初Vとなった。京都の芝1600メートルで行われた京都金杯・G3は8番人気のコレペティトールが内から鮮やかに差し切り、岩田康は同レース最多タイの4勝目。中山の芝2000メートルで行われた中山金杯・G3は5番人気のリカンカブール(津村)が制し、開業4年目の田中克調教師が重賞初勝利となった。

 “金杯男”の手腕がさえ渡り、リカンカブールが重賞初タイトルを手にした。前残りの馬場と読んだ津村に導かれ、道中はいつもより前の4番手から。手応え十分で向いた直線で仕掛けると、坂を上ったところで先頭に立ち、猛追するククナ(2着)を最後は半馬身抑え込んだ。鞍上は「今日の芝は時計も速くて前が止まらなかったので、位置を取りにいくことだけをイメージしました」と振り返った。

 例年、金杯は誕生日の1月5日に行われるが、今年は6日の開催。1日遅い38歳のバースデープレゼントに、津村は「気持ちいいです。久々に誕生日が金杯じゃなくなったので残念ですが(笑い)。今年はキャリアハイだった昨年(56勝)を超えたいです」と大喜び。09年京都金杯(タマモサポート)以来の“初笑い”で、東西金杯ダブル制覇に笑顔を見せた。

 開業4年目で重賞初制覇の田中克調教師は「鞍上がうまく乗ってくれました。今後は様子を見ながらだが飛躍してほしいです」と期待。大きな勲章を手に、人馬で昇り竜になる。(松末 守司)

 リカンカブール 父シルバーステート、母アンブラッセモワ(父ゾファニー)。栗東・田中克典厩舎所属の牡5歳。北海道浦河町・辻牧場の生産。通算成績は10戦5勝。総獲得賞金は1億849万円。重賞初勝利。馬主は(株)ラ・メール。

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