【根岸S】2年目小林勝太騎手が重賞初騎乗 ライラボンドで波乱演出!「地力はあるので、上位に食い込めても」

重賞初騎乗で気合が入る小林勝(カメラ・荒牧 徹)
重賞初騎乗で気合が入る小林勝(カメラ・荒牧 徹)

◆根岸S追い切り(25日、美浦トレセン)

 28日の2重賞の出走馬が25日、確定した。デビュー2年目の小林勝太騎手(21)=美浦・小野厩舎=は、第38回根岸S・G3(東京)に出走するライラボンドで重賞初騎乗。この日の追い切りで感触を確かめ、今年は既に4勝と着実に成長を見せるホープが強気に一発を狙っていく。

 高鳴る気持ちから自然と言葉に力がこもった。デビュー2年目で重賞初騎乗となる小林勝は、ライラボンドの美浦・Wコースでの最終追い切りに騎乗して、6ハロン85秒3―12秒5を馬なりでマーク。中1週で感触を確かめる程度だったが、硬さを感じさせない伸びやかなフットワークを見せた。鞍上は「この馬はタフなので、(今回も)崩れないと思います。よかったです」と笑顔を浮かべた。

 トレセンでは自厩舎以外の調教も積極的に手伝い、礼儀正しさなどを評価される一方、威勢の良さが大きな魅力だ。同馬とは5度目のコンビとなるが、昨夏の報知杯大雪ハンデを制して自身の特別戦初白星を飾るなど思い入れの深い一頭。「少しスタートにムラはありますが、発馬を決めて前めで競馬できれば、最後の地力はあるので、上位に食い込めても」と、堂々と一発を狙う構えだ。

 ルーキーイヤーだった昨年は12勝を挙げたが、まだまだ数字には満足していない。昨年の最多勝利新人騎手に輝いた同期の田口に対しては「関西で貫太が活躍しているし、自分も追いつけ追い越せくらいの気持ちで」とライバル心もチラリとのぞかせた。

 今年は年明け3週間で4勝を挙げるなど好発進を決めた。ちなみに先週は同期で同姓の小林美や、6年目の小林凌も白星を挙げるなど“コバヤシ”は勢いに乗っている。「やはり競馬に乗らないと勉強できないので感謝しかないですね。その意味も込めて、しっかり結果を出したい」と鞍上。杉浦調教師や馬主など関係者への感謝も忘れずに、強気な手綱さばきで恩返しする。(坂本 達洋)

 ◆小林 勝太(こばやし・しょうた)2002年11月26日、長野県出身。21歳。美浦・小野次郎厩舎所属。幼い頃から草競馬で腕を磨き、12年の全国ポニー競馬選手権「第4回ジョッキーベイビーズ」で優勝。23年3月にデビューして、同月12日の中山12R(アメトリーチェ)で初勝利。JRA通算478戦16勝。身長165・1センチ、体重47・3キロ。血液型B。

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