◆第64回きさらぎ賞・G3(2月4日、京都・芝1800メートル)
12月2日の新馬戦(阪神・芝2000メートル)を3馬身差で快勝したビザンチンドリーム(牡3歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア)に注目している。
ゲートは完全に出遅れ、後方3番手から。それも、促しながら取った位置だった。道中もふらついたり、頭を振ったり、幼さは明らか。その走りが一変したのは、4コーナーからだ。勢いを増して進出すると、直線入り口でもう一段階加速。四肢の回転速度は他馬と別格で、外からあっさり差し切った。
前半1000メートルが1分2秒0の、やや緩やかな流れ。2~4着馬が4角4番手以内だったことも踏まえると、先行馬が有利だった。ビザンチンドリームは4角8番手で、上がり3ハロンは次位に0秒9差をつけて最速の33秒9。内容も優秀だった。
1週前追い切りでは、栗東・CWコースで7ハロン99秒6―11秒9。キタノセレナード(5歳2勝クラス)を2馬身半追走して7馬身先着しており、変わらず目を引く走りだ。きさらぎ賞で、新馬Vから連勝したのは18年サトノフェイバーのみ。ビザンチンドリームには、そんな不利なデータも吹き飛ばせる大物感を感じている。(水納 愛美)