◆第74回東京新聞杯・G3(2月4日、東京競馬場・芝1600メートル)
2月4日に行われる2重賞で、第74回東京新聞杯・G3(東京)に出走するウインカーネリアンは、グレード制が導入された1984年以降でレース初の連覇に挑む。
明け7歳馬が偉業へ万全の態勢を敷く。ウインカーネリアンはこれまでホライゾネットという目穴部分をネットで覆ったものを着用して集中力を高めてきたが、この中間はさらなる上昇を求めた。
従来のホライゾネットに加え、ブリンカーが付いた“新兵器”を装着。ゲート対策の一環でもあるが、効果はてきめん。24日の美浦・Wコースで行った1週前追い切りでは6ハロン83秒0―11秒3という好時計を楽々とマークした。鹿戸調教師は「いい感じだった。ゲート練習でも落ち着いているしね。着けた方がより集中できると思っている」と手応えを感じ取る。
2度目の海外挑戦となった前走のブリーダーズCマイルは11着と振るわなかった。だが、果敢に先手を奪い切り世界の猛者たちを相手に自身のスタイルを堂々と貫いた。トレーナーは「とにかくあの日の芝は全部が差し決着で、前に行く馬には厳しかったね。ただ、それでも自分の形で競馬をして、いいスピードは見せてくれた」と納得の表情を浮かべた。
昨年のこのレースも2番枠から迷わずハナを叩くと、のちにマイルCSを制するナミュールの追撃をしのぎ切りレースレコードV。7歳馬の勝利となれば24年ぶりだが、「全く衰えは感じない」と鹿戸師。今年もテンのダッシュを生かす自分の形で、史上初となる連覇を達成してみせる。(石行 佑介)
◆東京新聞杯の連覇&7歳馬V グレード制が導入された1984年以降で連覇はない。2度連対したのも3頭(ホクトヘリオス=88年〈2〉、90年《1》、チェックメイト=00年〈2〉、01年《1》、エキストラエンド=14年〈2〉、16年〈2〉)のみ。7歳馬の勝利も3頭(95年ゴールデンアイ、96年トロットサンダー、00年ダイワカーリアン、※8歳以上の勝利はない)のみ。