【東京11R・共同通信杯】◎ジャンタルマンタルから入る。新馬、デイリー杯2歳Sは好位から抜け出しての快勝だったが、前走の朝日杯FSは中団を追走。勝負どころで早めに前にとりつくと、直線は最後までしっかりと脚を伸ばして無傷3連勝を達成した。自在性に加えて折り合い面にも進境が見られた、評価できるG1制覇だった。
川田が騎乗した栗東・坂路での1週前は自己ベストを更新する52秒4―11秒6を馬なりでマーク。今週はしまいを伸ばす程度だったが、加速ラップを刻みながらラスト1ハロンは全く無理せず11秒9。先のG1を見据えた前哨戦の位置づけだが、十分に力を出せる仕上がりだ。
1984年のグレード制導入以降、朝日杯FSを勝った馬が共同通信杯に出走するのは今回が6頭目。過去5頭は〈4〉《1》《1》〈2〉〈2〉着で連対率は8割とデータ面からも信頼できる軸馬だ。
エコロヴァルツは先行、差し自在の脚質。前走も能力を感じさせる走り。上位争いに加わってくる。ミスタージーティーの前走は直線で包まれて追い出しが遅れたのが響いた。スムーズなら反撃がある。