阪神9RのすみれS・リステッドが24日、阪神競馬場の芝2200メートルで行われ、単勝7番人気のサンライズアース(Mデムーロ)が向こう正面から一気にまくると、1馬身半差で押し切り、デビュー2連勝を飾った。勝ち時計は2分12秒0。
手応えがあったからこそ動いた。道中は逃げ切った初戦から一転、後方2番手を追走。流れが落ち着いたとみるや、Mデムーロは手綱を押した。「1、2コーナーでペースが思ったより流れなくて、前走も逃げて頑張ったので」。2番手まで押し上げ、ラスト1ハロン手前で先頭に立っても集中力は途切れない。余力十分にゴール板を駆け抜けた。
1歳上の兄は昨年のみやこSを勝ったセラフィックコール。父がダービー馬のレイデオロに替わり、クラシック路線を目指すことになるだろう。「めっちゃ強かった。スタミナもパワーもありますね」とMデムーロ。ホープフルSこそ出走取消だったが、キャリアの浅いぶん、伸びしろは十分だ。まだ肌寒い仁川で、春本番を見据える夢のつぼみが膨らんだ。(山本 武志)