フェブラリーSが最後のレースとなったセキフウ(牡5歳、父ヘニーヒューズ、母シャボナ)とレッドルゼル(牡8歳、父ロードカナロア、母フレンチノワール)の2頭が、3月上旬にスタッドインした。
レッドルゼルは、2021年根岸Sでアルクトスやステルヴィオらを破り、重賞初制覇を飾った。ドバイ・ゴールデンシャヒーンは2着に敗れたが、金沢で行われたJBCスプリントでJpn1を優勝。2022年ドバイ・ゴールデンシャヒーンでも2着だったが、その年の東京盃で3つ目のタイトルを獲得。昨年のフェブラリーSは2着、今年は6着で現役生活を終え、3月4日に繋養先のイーストスタッドに到着した。
ロードカナロアの後継種牡馬はこれまで、芝で活躍していた馬ばかり。その中で、ダート短距離で頂点に立ったレッドルゼルの種牡馬入りは、個人的にも楽しみだ。種付料は、受胎条件50万円、出生条件80万円に設定された。
セキフウは、2021年兵庫ジュニアグランプリで重賞初制覇。昨年のエルムSは、大外強襲で2年ぶりにタイトルを飾った。2022年はサウジダービー2着やコリアカップ3着など、海外遠征でも結果を残した。フェブラリーSは直線に懸ける競馬で3着に猛追。
今後の活躍が期待されたものの、右前浅屈腱炎を発症し、2月24日付でJRA競走馬登録を抹消した。半兄のビッグアーサーと同じ、アロースタッドで種付け行う(繋養は岡田牧場)が、タイプの違う貴重なヘニーヒューズ後継種牡馬として注目される。種付料は受胎条件30万円、出生条件50万円に設定された。(競馬ライター)