【UAEダービー】天国へ届いたフォーエバーヤング勝利に矢作調教師「今朝私の父が亡くなりました。彼のためにも…」

フォーエバーヤングの勝利に喜ぶ矢作調教師(中)と藤田オーナー(右)。(カメラ・高橋 由二)
フォーエバーヤングの勝利に喜ぶ矢作調教師(中)と藤田オーナー(右)。(カメラ・高橋 由二)
UAEダービーを制したフォーエバーヤング(右、カメラ・高橋 由二)
UAEダービーを制したフォーエバーヤング(右、カメラ・高橋 由二)

◆UAEダービー・G2(3月30日、メイダン競馬場・ダート1900メートル)

 【ドバイ(UAE)=水納愛美】3歳馬11頭で争われた一戦は、坂井瑠星騎手騎乗のフォーエバーヤング(牡、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)が勝利。デビュー戦から無傷5連勝となった。日本馬の勝利は2016年ラニ、2022年クラウンプライド、2023年デルマソトガケに続く4勝目。これで3連覇となった。勝ち時計は1分57秒89。

 中団5番手を追走したフォーエバーヤングは楽な手応えのまま直線へ。先に抜け出したアウトバーンとの一騎打ちになったが、残り150メートル付近から抜け出しにかかり、見事に海外連勝を飾った。

 フォーエバーヤングは昨年10月の新馬を勝った後、JBC2歳優駿と全日本2歳優駿を連勝。今年は海外にターゲットを定め、前走のサウジダービーで連勝を4に伸ばしていた。同馬は米国のケンタッキーダービー・G1(5月4日、チャーチルダウンズ競馬場・ダート2000メートル)が目標。この勝利で「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」が一気に100ポイントとなり、同レースへの出走がほぼ可能になった。今後の動向が注目される。

 坂井瑠星騎手(フォーエバーヤング=1着)「全員にありがとうと言いたいです。外枠は心配していませんでしたし、いい枠だったと思います」

 矢作芳人調教師(フォーエバーヤング=1着)「私事ですが、今朝私の師匠でもある父が亡くなりました。彼のためにも、勝っていい報告ができてよかったです。サウジの時は輸送で調子を落としていましたが、ドバイまで期間があり、いい回復になりました。総合力が高いので、自信を持って、送り出せました。これからアメリカへの輸送があり、コンディショニングが難しいですが、うちのチームならやってくれると思います。万全の準備でケンタッキーダービーへ向かいたいです」

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