◆第84回桜花賞・G1(4月7日、阪神・芝1600メートル)
牝馬クラシック第1戦、第84回桜花賞・G1(7日、阪神)の枠順が4日、決まった。玉木宏征記者が担当する「考察」データ編は、セシリエプラージュに注目した。馬券は即PATなどで5日18時30分から発売開始される。
ここ10年で好配当を演出した馬をひもとくと、母や祖母が短距離で活躍した馬が浮上する。昨年6番人気で2着に健闘したコナコーストは、祖母アンブロワーズが04年の函館2歳S・G3を勝利。21年に8番人気で3着のファインルージュは、母パシオンルージュが新潟の直線1000メートルで2勝していた。近年の桜花賞はスピード競馬化が進み、21年はソダシが1分31秒1のレコードで優勝。昨年のリバティアイランドが記録した1分32秒1も、グレード制を導入した84年以降で過去2位のタイムだったことからも、納得がいく。
今年のメンバーを見渡すとセシリエプラージュの母、アットザシーサイドが芝の1400メートル以下で4勝。16年の報知杯FRは1番人気で2着に敗れたが、桜花賞では6番人気ながら3着に入った。セシリエプラージュが3着だった報知杯FRの勝ちタイムは、1分20秒1と84年以降で2位のスピード決着だ。勝ち時計の1位は22年で、1分19秒9。このレースで2着だったナムラクレアは、本番でも馬券圏内の3着に。セシリエプラージュが通用する余地は十分にある。(玉木 宏征)