【皐月賞・角田の特注馬】使うごとに調子を上げているアレグロブリランテが再び波乱の使者になる

アレグロブリランテ
アレグロブリランテ

◆第84回皐月賞・G1(4月14日、中山競馬場・芝2000メートル)  

 大混戦となっている牡馬クラシック1冠目。牝馬の桜花賞は堅い決着だったが、このメンバーなら大荒れを狙ってみても面白い。

 注目はアレグロブリランテ(牡3歳、美浦・上原佑紀厩舎、父ディープブリランテ)だ。前走のスプリングSは、前半1000メートル1分3秒1という超スローペースで逃げて2着。横山和生騎手の判断がさえた結果で、馬の実力という意味ではフロック視されているかもしれない。

 だが、2走前の若竹賞は完全に差し決着となったハイペースのなか、2番手から2着と粘走。水準以上のしぶとい先行力を見せている。今回は前に行きたい馬が多く激流も予想されるが、こういう時こそけん制し合ってスローになりやすいもの。思い出すのは、エポカドーロがスプリングS2着から本番を制した2018年。当時も事前の差し決着予想とは裏腹に、前残りとなった。

 1週前追い切りが素晴らしかった。Wコースで3頭併せの最後方から直線は最内に進路を取り、軽くうながしただけで2馬身先着。タイムも5ハロン65秒4―11秒2と秀逸で、旺盛な前進気勢の割にしまいはしっかりと切れていた。上原佑調教師の「(横山)和生くんは『前走がかなり良かったから、あれ以上は』と思ってたみたいだけど、今回はさらに良くなっている」という言葉からも、充実期を迎えてパワーアップしていることがうかがえる。

 本番はかなりの人気薄になることが予想されるが、大波乱の使者になる準備は整っている。

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