【天皇賞・春】サヴォーナが初の追い切り方法で万全仕上げ 池添謙一騎手「僕の判断に任せてくれました」

僚馬を突き放すサヴォーナ(左)
僚馬を突き放すサヴォーナ(左)

◆天皇賞・春追い切り(24日・栗東トレセン)

 第169回天皇賞・春・G1(28日、京都)の追い切りが24日、東西トレセンで行われ、馬トクの総合評価ではサヴォーナが動き1位にジャッジされた。25日に枠順が発表される。

 柔らかな身のこなしから一気に加速した。サヴォーナは栗東・CWコースで内からスカーフェイス(8歳オープン)を6馬身追走。直線では落ち着いた走りで、楽に射程圏にとらえる。池添が仕掛けると素早い反応で馬体を並べ、スッと前へ出た。1頭になってからも気を抜かせないように強めに手綱を動かし、6ハロン82秒6―11秒7で1馬身半先着。「一杯にやらなくても、馬ができあがっている。とてもいい動き。良かったと思う」と池添は満足そうに振り返った。

 攻めてきた。今まで13戦のうち、レース当週の追い切りはDPコース1回のほかはすべて坂路。長めを乗り、しっかり負荷もかけられるCWコースで当週に追われるのは初めてだ。「僕の判断に任せてくれました。天皇賞という長丁場。しっかりとコースで息をつくりたいなという考えがありました」と池添は説明。1週前に同コースでのハードな3頭併せでほぼ仕上げたが、最後まで手綱を緩めることはなかった。

 昨秋は神戸新聞杯2着、菊花賞5着など一線級と上位争いしながら、池添は「まだ薄い」と伸びしろを感じていた。しかし、2週連続の騎乗で確かな成長が伝わった。「緩さが解消され、中身も、しっかり筋肉もついていると思う。自分の中でやれるという手応えがあります」。春の盾は、16年にキタサンブラックを追い詰めたカレンミロティックの2着が最高。大一番に強い勝負師が万全の仕上げを施した相棒と一撃を狙う。(山本 武志)

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