【天皇賞・春】鮫島克駿騎手が待望のG1初勝利へ 相性抜群の堀厩舎のチャックネイトと初コンビ

G1天皇賞・春にチャックネイトで挑む鮫島克駿騎手(カメラ・岩田 大補)
G1天皇賞・春にチャックネイトで挑む鮫島克駿騎手(カメラ・岩田 大補)

 今年ここまで41勝は、騎手生活10年目で最高のペース。33回目のG1挑戦へ、鮫島駿は美浦・堀厩舎のチャックネイトとの初コンビで臨む。今年はシュトルーヴェでの日経賞制覇など2戦2勝。その鮫島駿は「(堀厩舎と)相性がいいと僕自身も感じています。関西の騎手なのに、依頼をいただけるのはうれしいですね」と感謝の気持ちを示す。

 調教も含めてレースで初めてまたがるが、研究熱心な鞍上は「乗りやすそうな印象です。距離が延びるのはいいと思います。以前乗られたジョッキーにも話を聞いています」。信頼を寄せ合う陣営と確認し、パートナーのイメージはできている。

 自身は2021年(ゴースト=14着)以来、2度目の春の盾。「1度目の3角の下りから、スタンド前の直線までのリズムの取り方が大事。どこかで流れが変わるので、そこをチェックしながら乗りたい」とレースを思い描く。

 追い切り日以外でも積極的に調教に乗り、騎乗馬、そして厩舎スタッフと意思疎通を取ることで、地道に関係者からの信頼を得てきた。27歳のホープは「無事に帰ってくることは決して当たり前ではないので、より毎日を丁寧に乗っていくことを心がけたいです」。前走で重賞初制覇を飾った相棒とともに、強い決意で挑む。(山下 優)

 ◆鮫島駿&堀厩舎 今年はシュトルーヴェで日経賞を制し、これまで【5 2 0 10】で勝率29・4%、連対率41・2%の好相性。このコンビでのG1挑戦は今回が初めて。鮫島駿はG1に32回の挑戦で21年のフェブラリーS(9番人気エアスピネル、23年の桜花賞(6番人気コナコースト)での2着など好勝負をしてきたが今回、待望の初Vが期待される。

 ◆鮫島 克駿(さめしま・かつま)1996年10月18日、佐賀県生まれ。27歳。15年3月に栗東・浅見秀一厩舎からデビュー。JRA通算6361戦472勝。23年デイリー杯2歳S(ジャンタルマンタル)など重賞10勝。160・0センチ、48・0キロ。血液型はB。兄は良太騎手、父は佐賀競馬の克也調教師。

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