【NHKマイルC】ジャンタルマンタルが19年V馬とそっくりローテで3歳マイル王目指す

3歳マイル王を目指すジャンタルマンタル
3歳マイル王を目指すジャンタルマンタル
19年のNHKマイルCを制したアドマイヤマーズ(右)
19年のNHKマイルCを制したアドマイヤマーズ(右)

 3歳マイル王決定戦の第29回NHKマイルC・G1は5月5日、東京競馬場で行われる。様々な視点から出走馬を分析する今週の「考察」担当には、イシゴー(石行佑介)記者が個人的な思いから立候補。プロローグ編では、昨年の2歳マイル王で皐月賞3着のジャンタルマンタルに注目した。皐月賞出走馬の制覇なら戦績のダブる19年のあの馬以来になる。

 実は今回、担当として手を挙げたのは、どうしても忘れられないレースだから。くしくも先日天国へ旅立った藤岡康太騎手の初G1制覇となった09年のジョーカプチーノだ。通用のスピードを存分に見せながらも、伏兵10番人気。普段はほとんど買わない3連単軸1頭マルチで勝負に出たが、結果は1、2、4着で3着が抜け。わずか首差で帯封を逃し、ひざの震えが止まらなかったことを今でもはっきりと覚えている。もう同じ轍(てつ)は踏まない。今年こその思いで立候補した。

 出走馬を見渡すと、激戦の皐月賞で3着に好走したジャンタルマンタルが3歳マイル王へと矛先を向けてきた。ハイペースの好位から、最後の直線でいったんはワンサイドかと思わせたスピードは、メンバー上位でまず間違いないだろう。

 2走前の共同通信杯では、位置を上げにかかったジャスティンミラノに呼応するように行く気になったところを、川田騎手がなだめ、あえて位置を下げた。ここで折り合いを教えたことが前走につながったはずだ。朝日杯FSの序盤で力みかけた危うさは解消され、学習能力の高さも一流だ。

 皐月賞出走馬の制覇なら19年以来。そのアドマイヤマーズはデイリー杯2歳S→朝日杯FSを連勝し、共同通信杯2着→皐月賞4着と、酷似したローテからマイル王へと上り詰めただけに強調材料となる。とはいえ、G1連戦で中2週のローテは大きなカギを握りそう。最終追い切りや状態面を慎重に見極めるが、現状では上位候補の一頭だ。(石行 佑介)

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル