◆第19回ヴィクトリアマイル・G1(5月12日、東京競馬場・芝1600メートル、良)
春のマイル女王決定戦はレース史上最少となる15頭立てで争われ、津村明秀騎手が手綱を執った14番人気のテンハッピーローズ(牝6歳、栗東・高柳大輔厩舎、父エピファネイア)が重賞初制覇をG1で飾った。デビュー21年目の津村騎手も初のG1勝利。このレース結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げている元騎手の安藤勝己氏が自身のX(旧ツイッター)でレース分析を投稿した。
テンハッピーローズは単勝14番人気の低評価を覆してG1初タイトルをゲット。「14番人気とは思えんほどの勝ちっぷり。オレもノーマークやったけど、津村の大仕事を讃(たた)えたい」と鞍上(あんじょう)を祝福しながら「WIN5は4.4億、これも競馬やね」とつづった。
人気サイドが本領を発揮できず波乱の決着となったが、1番人気で3着にギリギリ食い込んだマスクトディーヴァに関しては「可哀想(かわいそう)になるくらいの包囲網。地力だけで来た3着」と指摘。発馬の遅れが響いた2番人気のナミュールは8着だったが、「状態が苦しかったかな。ゲート然り、直線抜けてくる脚がなかった」と見解を示した。