◆第77回鳴尾記念・G3(6月1日、京都・芝2000メートル)
鳴尾記念・G3(6月1日、京都)は池江厩舎を抜きにしては語れないレースだ。調教師別最多7勝をマークし、現在2連覇中。今年も有力馬2頭を送り込む。
昨年の覇者ボッケリーニは28日、栗東・坂路で62秒5―14秒2と、素軽い動きをみせた。1年間勝ち星はないが、今回再タッグのモレイラが騎乗した3走前のチャレンジCで、のちに大阪杯を勝つベラジオオペラと鼻差2着。8歳でも衰えはない。岩崎助手は「動きは変わらずにいいし、コース替わりも大丈夫。抜け出すと気を抜く癖があるが、その点を鞍上がうまく乗ってくれたら。(厩舎が)鳴尾記念との相性もいいから」と“マジックマン”に期待した。
小倉大賞典を右前肢のハ行で取り消したディープモンスターは23日にCWコースで6ハロン83秒0―11秒2。同助手は「帰厩してからの時間が少なく急仕上げなのがどうか。動きは悪くないが…」と半信半疑の様子だが、21年の菊花賞で5着の実績があり、地力は確か。
17年は鳴尾記念V翌日に、安田記念(サトノアラジン)も制した。今年も勝って、ソウルラッシュにバトンをつなぐ。(山下 優)