◆第74回安田記念・G1(6月2日、東京・芝1600メートル、稍重)
春のマイル王決定戦は香港からの2頭を含め18頭立てで争われ、1番人気でジェームズ・マクドナルド騎手騎乗の香港調教馬ロマンチックウォリアー(セン6歳、チャップシン・シャム厩舎、父アクラメイション)が、最後の直線で抜け出し、詰め寄る日本勢を蹴散らして、G1・5連勝、G1通算8勝目を飾った。
香港調教馬の制覇は2000年フェアリーキングプローン、06年ブリッシュラックに続く18年ぶり3頭目。シャム調教師はアシスタント時代にフェアリーキングプローンに携わっていたが、自身の管理馬では、12年スプリンターズS(リトルブリッジ10着)、今年の高松宮記念(ビクターザウィナー3着)に続く3頭目の来日で勝利。勝ち時計は、1分32秒3。
2着は4番人気のナミュール(武豊騎手)、3着はソウルラッシュ(ジョアン・モレイラ騎手)だった。
パッファイ・ラウ氏(ロマンチックウォリアーの馬主)「とても素晴らしい瞬間だった。長い年月、日本で馬を走らせたいと夢見ていた。香港で『JAPANホームセンター』という、100円ショップのようなビジネスをやっているし、競馬関係者とも公私ともつながりがある。大変ハッピーな気分。レース後の状態を相談するが、疲れているし、今シーズンは既に5戦をしている。おそらく休ませる」