【米子S】昨年の勝ち馬がサマーマイルシリーズ今年もフル参戦で史上初の連覇目指す

メイショウシンタケが今年も夏のマイル王を目指す
メイショウシンタケが今年も夏のマイル王を目指す

◆米子S(6月15日、京都競馬場・芝1600メートル)

 サマーマイルシリーズ第1戦の米子Sは15日、京都競馬場で行われる。リステッドながら勝ち馬が21年から3年連続でシリーズ王者となっている重要な一戦だ。メイショウシンタケは昨年と同様、対象全4レースへの参戦を予定。シリーズ史上初の連覇へ、今年も夏男ぶりを見せつける。

 待ちに待った季節がやってきた。10番人気だった昨年のこのレースで初のオープン勝ちを飾ったメイショウシンタケが、2012年に創設されたサマーマイルシリーズ初の連覇を狙って始動する。

 2度の長期休養を含めて約2年戦列を離れていた時間があり、6歳といえ今回が25戦目。衰えを気にする必要はなく、前走後の充電で心身ともフレッシュな状態にある。千田調教師は「まだ元気だし、馬は若いですよ」と5歳時と変わらないパフォーマンスを期待する。

 5日の1週前追い切りは栗東・CWコースを単走で6ハロン85秒3―11秒4。速い時計を出さない厩舎だけに目立つ数字ではないが、5ハロン69秒5は過去1年で一番速く、しっかり負荷をかけてきた。昨年V時が470キロで前走時は486キロ。千田師は「いつも通りの動きでいい感じ。体重? ちょっと増えてるかな。カイバ食いがいいぶん、ちょっと立派に見えるけど、食べないよりはいい。レースまで時間もあるので」と多少の変動も意に介さない。

 今年は過去4勝と得意にする阪神が改修中のため京都で行われるが、指揮官は「まあ、ムラな馬だからどこに行っても一緒かな。気分が乗るか乗らないかですから」と笑い飛ばす。

 米子Sは与えられるポイントが他のG3・3戦より低いが、ここ3年続けて1着馬がチャンピオンになっている、シリーズの行方を大きく左右するリステッド。暑さのなか、約2か月半の間に4走した昨年の経験は何より大きな武器になる。「今年も4戦するつもりで、しっかり休んでもらいました」。メイショウシンタケと8月23日生まれのトレーナーが、開幕戦から夏男ぶりを全開させる。(玉木 宏征)

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