◆第59回北九州記念・G3(6月30日、小倉競馬場・芝1200メートル)追い切り=6月26日、栗東トレセン
唯一の関東馬サーマルウインド(牝5歳、美浦・奥村武厩舎、父ドレフォン)は小倉での重賞初制覇に向け、栗東に滞在し着々と態勢を整えている。
この日は坂路を単走し、気合をつけられて52秒5―12秒0をマーク。しまいは鋭い伸び脚で駆け抜けた。「軽く仕掛けました。肩ムチを入れましたが反応よくいい動きをしていました。馬体がだいぶ完成してきて、心身ともにいい状態です」と常盤助手は太鼓判を押した。
関西でのレースに備えて栗東で調整する関東馬の活躍が昨年から特に目立つ。桜花賞を制したステレンボッシュなど重賞勝ち馬は多数だ。その流れに乗り、今回は栗東滞在を選択した。6月7日に移動してきてから、併せ馬のパートナーの用意やフラットワークの補助といった池江厩舎のサポートを受け、順調に調整を進めている。「栗東は合っていますね。池江厩舎の方々には本当によくしていただいている。非常に助かっています」と同助手。万全の状態で小倉に乗り込む。