【ラジオNIKKEI賞】皐月賞14着馬が巻き返しへ 先行力生かせる福島なら重賞初制覇チャンス

三浦が騎乗し、単走で追い切ったシリウスコルト
三浦が騎乗し、単走で追い切ったシリウスコルト

◆第73回ラジオNIKKEI賞・G3(6月30日、福島競馬場・芝1800メートル)

 30日に行われる2重賞の追い切りが各地で行われた。第73回ラジオNIKKEI賞・G3(福島)で重賞初制覇を目指すシリウスコルトに、2週連続で三浦皇成騎手(34)=美浦・鹿戸厩舎=が騎乗。坂本達洋記者が取材し、コラム「見た」で感触を伝えた。

 予想していたイメージと違った追い切りに、気配の良さを感じ取れた。皐月賞14着から巻き返しを狙うシリウスコルトは、いつものように美浦・Wコースを単走で馬場の大外を回しながら、直線で意欲的に仕掛けて6ハロン82秒9―11秒5。もともとのテンションの高さを考慮して、サラッと微調整程度と思っていただけに、意欲的な内容に映った。

 2週連続で手綱を執った三浦騎手を直撃すると「4コーナーまでの形、走り方が大事な馬なので、そこまでうまく誘導できた。そのぶん最後はしっかり動かしておこうと思って、しっかりいい調整ができていると思います」とメリハリの利いた走りに手応えが伝わってきた。この日も馬場入り前からテンションの高さを見せてはいたが、元気な証拠と前向きにとらえていいだろう。

 前走の皐月賞は果敢に逃げたメイショウタバルに続く2番手から運び、直線の急坂で失速して14着。それでも鞍上は「G1の流れでしたし、ああいう競馬をしようと思っていたので、ペースうんぬんではなく、自分の競馬ができたのは大きかったと思います」と悲観していない。やりたい競馬をやっての結果で、今後につながる経験になったと評価したい。

 今回は持ち前の先行力を生かせる開幕週の福島で、舞台条件は大幅に好転するとみる。三浦騎手が「この馬のリズム(でいけるか)が一番だと思う」と言えば、宗像調教師も「スピードを生かして先行できれば」ときっぱり。重賞初制覇へ、機は熟した。(坂本 達洋)

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