来月から地方の兵庫競馬騎手に転身する小牧太騎手を送るセレモニーが21日、最終レース終了後の小倉競馬場で行われた。
小倉12RはモズアカボスでV。検量室前に戻って来ると騎手仲間ら競馬関係者、スタンドのファンからも大きな拍手に包まれた。“泣き虫”としても知られるが「今日は泣かんで」ときっぱり。息子の加矢太騎手が福島1R騎乗後に駆けつけたセレモニーでも涙を流すことなく、笑顔で前を見据え続けた。
「園田に来るファンは昔の小牧太を見ていると思う。その姿に恥じないように、昔の自分に負けないように切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」と力を込めると、「もう1回試験を受けて中央に挑戦したい」と笑いも誘っていた。
小牧加矢太騎手「引退式ではないので、園田でこれからも交流などにも乗るでしょうから。父は九州出身(鹿児島県)なので、この地でこんなに温かい雰囲気で見送ってくれてよかったと思います」
小牧ひかりさん(長女でバレット)「最終レースを勝ってうれしかったです。いつもと変わらない一日でしたが、さすがに最後はうるっと来ました。父が園田からJRAに移籍したのは小3の頃で、あまり覚えていないんですけど、JRAから園田に移るのは、少しさみしい気持ちです。でも、本人が一番生き生きしているので、自分らしく、頑張りすぎずに頑張ってほしいです」