◆第74回キングジョージ6世&クイーンエリザベスS・英G1(7月27日、アスコット競馬場・芝2390メートル、9頭立て)
昨年のキングジョージで10着に惨敗したディープインパクト産駒のオーギュストロダン(牡4歳、Aオブライエン厩舎)は見せ場も作れず5着に沈み、リベンジを果たすことができなかった。
大敗した昨年は「重馬場」を敗因に挙げていたエイダン・オブライエン調教師だが、イギリスの競馬専門紙「レーシングポスト」によると、今年も馬場状態を敗因としてとらえているようだ。同紙ではAオブライエン調教師のコメントを紹介。「馬場を歩いた時に、とても心配だった。場所により『good to soft』 だった。どこにも『good to firm』はなかった」
アスコット競馬場では「good to firm」(良馬場)の発表だったが、オブライエン調教師がコースを歩いた感触では、JRAで言うところの稍重(good to soft)に匹敵する馬場だったと発言。道悪を苦手にしているオーギュストロダンにとっては歓迎できない馬場状態だったようだ。
同馬は今年初戦のドバイ・シーマクラシックで12着に大敗したものの、タタソールズゴールドC2着、プリンスオブウェールズS優勝と復調。このビッグレースを経て、秋には極東に向かうプランがあったが、オブライエン調教師は「ここを使ってからは、おそらくどこか1回使って、ジャパンC(11月24日、東京・芝2400メートル)に向かう予定でした。しかし、今はわからない」とコメント。父の故郷に凱旋する日がやってくるのか。ディープインパクト産駒の最終世代として注目を浴びるスターホースの動向から目が離せない。