【小倉記念】遅咲き6歳馬がコースレコードV!連覇の川田将雅騎手「重賞を勝ち切れたことを褒めてあげたい」

差し切って重賞初制覇のリフレーミング(手前、カメラ・高橋 由二)
差し切って重賞初制覇のリフレーミング(手前、カメラ・高橋 由二)

◆第60回小倉記念・G3(8月11日、中京競馬場・芝2000メートル、良)

 サマー2000シリーズ第3戦の第60回小倉記念(中京)はリフレーミングが差し切って重賞初V。従来の記録を0秒7も更新する圧巻のコースレコード1分56秒5をマークした。

 一完歩ずつ、力強く前に迫った。最後の直線で外に持ち出されたリフレーミングは、自慢の末脚を伸ばしてコスタボニータ(2着)との首差の接戦を制した。6歳夏に遅咲きの重賞初タイトル。走破時計の1分56秒5は、22年の金鯱賞でジャックドールがマークした1分57秒2を0秒7も更新するコースレコードだ。連覇で同レース3勝目の川田は「重賞を勝ち切れたことを褒めてあげたいです。鮫島先生も重賞を勝つことができましたし、今日勝てたことをみんなで喜んでくれたら」と深くうなずいた。

 レースは逃げたテーオーシリウスが前半1000メートルを57秒6で突き進むハイペース。道中は内めの後方で脚をためて4角までロスなく運び、あとは直線でパワーを爆発させるだけだった。鞍上は「(ペースが)流れていましたし、リズム良く気持ちを大事に乗りました。とてもいい馬場状態でフェア。前が残りすぎることもないですし、力のある馬が上位に来る馬場で、その通りの結果」と高速決着に対応したパートナーをたたえた。

 川田とコンビを組み4戦3勝、3着1回と抜群の相性。川田は「能力を出すのが難しい馬ですが、精神的に成長して、かなり穏やかになりました」と目を細めた。来春に定年を迎える鮫島調教師にとっても21年の京都ハイジャンプ(マーニ)以来、ラストサマーで勝ち取った約3年3か月ぶりの重賞勝利だった。

 これでサマー2000シリーズで12ポイントとし、トップに立った。シリーズ優勝には13点以上が必要で、最終戦の新潟記念・G3(9月1日、新潟)への出走が必須となる。今後は未定だが、収穫の詰まった勝利で一躍、注目を集める存在になった。(戸田 和彦)

 リフレーミング 父キングヘイロー、母ヒーリング(父バトルプラン)。栗東・鮫島一歩厩舎所属の牡6歳。北海道新ひだか町・橋本牧場の生産。通算29戦6勝。総獲得賞金は1億9148万5000円。重賞初勝利。馬主は栗山学氏。

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