【英インターナショナルS】菊花賞馬ドゥレッツァ「むしろ状態が上向いてきた」 海外G1タイトルへ天皇賞・春の大敗は度外視

英G1に向けて順調な調整が続くドゥレッツァ
英G1に向けて順調な調整が続くドゥレッツァ

◆第53回インターナショナルS・英G1(8月21日、ヨーク競馬場・芝2050メートル)

 昨年の菊花賞馬ドゥレッツァが、21日にJRA海外馬券発売対象の第53回インターナショナルS・英G1(ヨーク競馬場・芝2050メートル)に挑む。前走の天皇賞・春はまさかの15着に終わったが、海外の強豪を相手に巻き返しはあるのか。出国前に同馬をチェックした西山智昭記者が占った。19日に出走馬が決定し、ドゥレッツァは13頭立ての6番ゲートとなった。

 検疫に入る直前の7月22日、福島県のノーザンファーム天栄に足を運んだ。木実谷雄太場長は「天皇賞・春でああいう競馬になったので心配したのですが、菊花賞後のようなダメージはなく、むしろ状態が上向いてきたのでゴーサインが出たというところですね」と経緯を説明。レース後、熱中症のような症状に軽度の剥離骨折も判明したが、牧場で見たドゥレッツァはリラックスしていて、しっかり調整も進められていた。前回の大敗は度外視してよさそうだ。

 その後は2日に出発して、現地でもトラブルなく過ごせている。18日にはニューマーケット調教場のアルバハスリ・ポリトラックコースで追い切りを消化。尾関調教師は「しまいをしっかり伸ばす形で、ペースアップ時の反応や息の入りも良くなっており、良い追い切りが出来ました。このまま無事にレースに向けてやっていけたら」と手応えをつかんでいた。

 昨年の凱旋門賞にスルーセブンシーズを送り込んで4着と健闘した尾関師。新たな挑戦に「こういう馬と出会えて競馬発祥の地へ行けるチャンスがあるのはうれしいですね」と素直な心境を口にした。海外でG1タイトルを手にして今秋の最大目標であるジャパンCへ向かえるか、注目の海外決戦だ。

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