◆第53回インターナショナルS・英G1(8月21日、ヨーク競馬場・芝2050メートル)
昨年の菊花賞馬ドゥレッツァ(牡4歳、美浦・尾関知人厩舎、父ドゥラメンテ)は、菊花賞を征したクリストフ・ルメール騎手とのコンビで挑んだが勝利はならなかった。道中は外寄りの5、6番手辺りでレースを進め、3番手で約900メートルの直線を向いたが、最後は伸びを欠いて5着に終わった。勝ったのは好スタートからハナに立ち、そのまま逃げ切った今年の英ダービー馬、シティオブトロイ(牡3歳、アイルランド・Aオブライエン厩舎、父ジャスティファイ)。
4月の天皇賞・春・G1・15着以来の3か月ぶりの実戦が、海外初挑戦と厳しい条件。05年のゼンノロブロイ(2着)、19年シュヴァルグラン(8着)以来、3度目の日本馬の挑戦だったが、またしても偉業には届かなかった。
同馬は8月2日に日本を出発し、ドイツを経由して、4日にイギリス・ニューマーケットに到着。18日にはニューマーケット調教場のアルバハスリ・ポリトラックコースで追い切りを消化するなど現地で順調に調整されていた。
尾関知人調教師(ドゥレッツァ=5着)「シティオブトロイが先行するという想像していない展開。こちらが前にいるイメージだったので…。向こうが内枠でこちらは外を回らないければいけなかったですし、(シティオブトロイが)そのまま押し切ってレコード勝ちだったので、レースを支配されちゃったかな。そうしたなかで直線食らいついて勝ちに行こうとした形を見せてくれましたし、現状は力の差というか、やっぱり今回は強い馬に勝てなかった所がありますね。(クリストフ・ルメール)騎手は休み明けのぶん、これだけのメンバー相手だったので、厳しかったなと。残念な結果になりましたけど、現状のこの馬としては頑張ってくれたと思います。このまま無事に日本帰ってまた、大きいレースを目指したいです。応援ありがとうございました」
クリストフ・ルメール騎手(ドゥレッツァ=5着)「スタートはちょっと遅かったです。直線向いてからラスト300メートル、400メートルは速いペースで、息をすることができなかった。休み明けですからフィットネスが足りなかったみたい。馬場はすごく良かった。馬場のせいじゃないです。また日本で頑張りますので、応援してください」
CITY OF TROY makes all in a stellar running of the £1.25m Juddmonte International! @yorkracecourse pic.twitter.com/H5CKF7kCCM
— Racing TV (@RacingTV) August 21, 2024