◆新潟記念追い切り(28日・栗東トレセン)
瞬発力を見せつけた。ライトバックは栗東・CWコースでアンリーロード(4歳2勝クラス)を4馬身半追走。軽く促されただけでもビュンと加速し、機敏に脚を伸ばした。6ハロン83秒2―11秒4で半馬身先着。折り合いも問題なく、茶木調教師は「前に馬を置き、時計が速くなりすぎないように、かつ、我慢させる調教。思い描いていた調教ができた」とうなずいた。
桜花賞、オークス3着と、実力は世代トップ級。それでも指揮官は、あえて古馬混合戦を選んだ。「経験値を積み重ねたいと思ったときに、ここで古馬にぶつけるのがいいと思った」。そのぶん斤量は他馬より軽い52キロ。「この斤量差をもらってどれぐらいの競馬ができるか」と力を込める。
課題の折り合いについても、「春先より乗りやすくなった。見た目に幅が出たし、自分のバランスで走れるようになった。気性的にも大人になっている」と成長を認める。この後は秋華賞やエリザベス女王杯を視野に入れる。「このレースの結果次第。色んな意味の新潟記念」。唯一の3歳牝馬が、新馬Vの新潟で秋への弾みをつける。(水納 愛美)