9月1日の新潟5R・2歳新馬(芝1800メートル)に出走するシスキン産駒のグロスビーク(牡、美浦・田中博厩舎)は、一族にファンおなじみの名馬がズラリと並ぶ超良血。初戦から好勝負必至の一頭と言える。
4代母のオークス馬ダイナカールから脈々と紡がれる血統背景。3代母エアグルーヴ(オークス、天皇賞・秋)と祖母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯連覇)もG1を制した。母アドマイヤセプターも重賞で2着1度、3着3度と活躍。叔父には皐月賞&ダービーで2冠に輝いたドゥラメンテがおり、半姉のスカイグルーヴは重賞2着3度、半兄デシエルトは芝とダートでリステッドV。“華麗なる一族”だ。
28日の最終追い切りは、美浦・Wコースを馬なりで6ハロン82秒2―11秒5。前進気勢たっぷりの走りを披露した。「すごくいい心臓。なかなかこの時期の2歳としてはない」と田中博調教師は高評価。母系に関しても「気がいいので距離がもつ血統だと思うが、きょうだいは後々に距離が詰まってきているので、そのあたりは気をつけていきたい。楽しみな素材です」と期待十分だ。(石行 佑介)