◆第69回京成杯AH・G3(9月8日、中山競馬場・芝1600メートル)
エエヤン(牡4歳、美浦・伊藤大士厩舎、父シルバーステート)は、中山マイルで4戦3勝2着1回と圧倒的な好成績を収めている。2走前のダービー卿チャレンジTでは先手を取り、稍重のなか11秒台前半のラップを刻んで2着と中身の濃い競馬を披露した。開幕週でパンパンな馬場でのスピード勝負はカギになるが、コース形態がマッチしているのは疑いようがない。
1週前には美浦・Wコースで5ハロン67秒0―11秒4のキビキビとした動きを披露。伊藤大調教師も「間隔をあけさせてもらっていいリフレッシュになりました。元気が良すぎるくらい」と、手応えを口にする。今回は田辺裕信騎手との初コンビになるが、先行策が巧みな同騎手とは相性もいいことは間違いない。3歳牝馬アスコリピチェーノは強敵だが、自分の「庭」なら大きい顔をさせるわけにはいかないだろう。(角田 晨)