JRA70周年記念式典で武豊騎手が凱旋門賞へ意気込み「日本調教馬の悲願を阻止するかもしれないけど…」

表彰を受け笑顔を見せる武豊騎手(カメラ・今成 良輔)
表彰を受け笑顔を見せる武豊騎手(カメラ・今成 良輔)

 JRA創立70周年記念式典が9月30日、都内で行われ、中央競馬・馬事振興などの発展に貢献した功労者に対して、感謝状と記念品の贈呈が行われた。

 式典には2024年のJRA年間プロモーションキャラクターの佐々木蔵之介と見上愛がプレゼンターとして登場。武豊騎手(日本騎手クラブ会長)をはじめ、社台ファーム代表の吉田照哉氏(日本競走馬協会会長代行)、元騎手の岡部幸雄氏や日本馬主協会連合会会長の西川賢氏ら多数の功労者が表彰された。

 式典の最後にはJRAの軌跡を振り返る映像が流れ、約330名の参加者が70年の歴史に思いをめぐらせた。JRA通算4537勝の武豊騎手は「生まれたときからこの世界にいるし、歴史を改めて感じました。人生の半分以上騎手をやらせてもらって、ありがたいなと思いますね。(映像で流れた)第1回ジャパンカップは中学生だったけど、ときめいたのを覚えていますし、世界と距離があったのを知っているから、感慨深いものがありますね」と昨今の日本馬の活躍を振り返った。

 10月6日の凱旋門賞(パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)にはアイルランド調教馬のアルリファー(牡4歳、J・オブライエン厩舎、父ウートンバセット)とのコンビで挑む。「チャンスはあると思うし、ワクワクしている。(凱旋門賞に)初めて乗ったとき(1994年ホワイトマズル=6着)から30年が経つけど、いつかは勝ちたいと強く思っている」。世界最高峰レース制覇への意欲は年々強まっている。「日本調教馬の悲願を阻止するかもしれないけど、応援していただければうれしいです。80周年式典のときには僕が凱旋門賞を勝ったの映像が流れていればいいね」と笑顔で健闘を誓った。

 現役生活38年目のレジェンドは日本の競馬について「ここまでファンの多さや熱量を感じるような国は他にはなかなかない。それをつくってきたJRAはすごいし、そのファンに応えて、いいレースをつくっていかなければと思う」と引き締まった表情で話した。

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