通信機器の持ち込み禁止ルールも後を絶たず…JRA審判部長「新たな対策を提案していかなくてはならない」

藤田菜七子
藤田菜七子

 JRAの女性騎手として活躍していた藤田菜七子騎手(27)の引退が11日、決まった。週刊文春が報じたスマートフォン不正利用について騎乗停止処分を受けたあと引退届を出し、受理された。約8年半、数々の記録を樹立するなど競馬界を彩ったヒロインは7月に結婚も発表したばかりだったが、あまりに突然過ぎる騎手人生の幕切れとなった。

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 JRAでは若手騎手処分を受け、昨年6月から通信機器の持ち込みは禁止となった。騎手は開催前日に競馬場や東西両トレセンの調整ルームに入室後は開催終了まで、職員立ち会いのもと玄関にあるロッカーに預けるルールとなっている。

 しかし、その後も後を絶たず、この日の会見でJRAの松窪審判部長は「新たな対策を提案していかなくてはならない」と厳しい表情を浮かべた。他の公営競技で同様の持ち込みが発覚した場合、1年近い出場停止など厳しい処分が科されている。また、ボートレースびわこなど他の公営競技では「通信抑止装置」を既に導入しており、松窪審判部長は「検討していかなくてはならないと思っているが、近隣住宅や競馬開催への影響など調査が必要」と慎重な姿勢を示した。

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