◆第170回天皇賞・秋・G1(10月27日、東京競馬場・芝2000メートル)
前走の宝塚記念で2着に好走したソールオリエンス(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父キタサンブラック)は、いよいよ古馬となって本格化してきたと確信が持てる。G1初制覇を果たした皐月賞と同様に、前走は結果を出せている道悪馬場が味方したと見る向きもあるが、うまく陣営が調整法を見いだせたことが大きいと思う。
宝塚記念の中間は、もともとの能力の高さから調教で動いてしまうため、後肢に疲労を残さない狙いで坂路での追い切りを控えて、Wコースのみで調整を進めてきた。この中間もWコース主体の追い切りを重ねて、横山武史騎手が騎乗した1週前追い切りは美浦・Wコースで6ハロン84秒0―10秒9と抜群の動きで僚馬に先着。心身の成長も伴って仕上がりは上々で、豪華メンバーでも主役の一角と期待している。(坂本 達洋)