◆第170回天皇賞(秋)・G1(10月27日、東京競馬場・芝2000メートル)
ドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)とコンビを組む武豊騎手(55)=栗東・フリー=が10月23日、栗東トレセンで共同会見に臨み、意気込みを語った。武豊騎手はこの日の最終追い切りには騎乗しなかったが、10月17日の1週前追い切りに騎乗。6ハロン79秒9―11秒0の好時計で、大きく追走した僚馬を豪快に抜き去る圧巻のパフォーマンスを披露し、好感触をつかんでいた。一問一答は以下の通り。
―前走の宝塚記念は6着。振り返って。
「すごく楽しみにしてたレースだったので、いい結果を出すことができなくて、すごく残念な気持ちでしたね」
―夏の状態について陣営からは聞いていたか。
「順調に夏を過ごせたと聞いてましたし、早くから国内専念で天皇賞・秋からというのは聞いていたので。すごく順調だったみたいですね」
―1週前追い切りに騎乗しての印象は。
「いつも調教はすごくいい走りする馬ですけど、相変わらずいいなというか、乗っていてうれしくなるような素晴らしい動きでしたね」
―春と比べての変化は。
「大きく変わった感じはなかったです。去年も天皇賞・秋の1週前追い切りに乗ったんですけど、思えば少し、去年のほうが走りに力みがあったかなというところはあるので。精神的には今のほうがいいのかなという思いますね」
―年齢を重ねてメンタルが成長してきたということか。
「そうかなと思いますね。去年の秋は調教でもかかるというところが、今思えば少しありましたね」
―春は馬っ気を見せていた。そのあたりは。
「今はあまり感じないですね。確かに今年の春は馬っ気がすごかったですね」
―最終追い切りを終えて、陣営から気配などは聞いているか。
「今日は軽く、サッと動かしただけの調教だと聞いてますね」
―天皇賞・秋は東京2000メートル。この条件は。
「東京競馬場はダービーも勝っていてすごくこの馬に合っている競馬場だと思います。色々な距離で結果を出している馬ですし、2000メートルは勝っていないんですけど、距離的にはちょうどいいぐらいじゃないかなと思います」
―去年はレース当日にアクシデントで乗り替わり。改めてドウデュースと天皇賞・秋に臨む気持ちは。
「昨年は本当に僕自身も乗れなくて悔しかったですし、今年はちゃんと乗りたいなと思いますね。今年の春2戦(ドバイターフ5着、宝塚記念6着)が本当に悔しい結果なので、次こそはという気持ちは、宝塚(記念)の後からずっと思っていることなので。しっかり結果を出したいですね」
―ここまでG1・3勝で、4年連続でG1制覇がかかる。改めてドウデュースのすごさは。
「もともと持ってるポテンシャルというのは相当高いですし、本当に色々な競馬場で勝ってくれて、すごい馬だなと思います。もう一度この馬でG1を勝ちたい気持ちは強いですね」
―年内での引退がすでに発表されている。どんなレースをしたいか。
「一戦一戦、全力投球というか悔いの残らないレースをしたいですね」
―ファンに向けて意気込みを。
「楽しみにしてるレースですし、馬の状態もすごくいいですし、今度こそ彼らしい走りをして、なんとか結果で応えたいと思っています」