ゆかりの血(栗東)

サートゥルナーリア
サートゥルナーリア

 こんにちは、山本です。今日は京都競馬場にやって来てのパッチパチ。早速、行ってみましょうか♪

 さて、今週は栗東で全休日の月曜からの取材。他社の記者たちを見ると、やたら年齢層が高い。N社のOクンにS社のTクン、それにC社のKクン。この3人の顔ぶれを見て、オッと思いました。ワタクシも入れた4人がオルフェーヴルの最初の挑戦だった12年凱旋門賞、つまりは頂点に最も近づいたであろうレースを現地取材していたメンバー。ここにD社のOクンとS社のSクンが入れば当時の朝刊紙取材陣のフルメンバー。この二人は今やデスクなんですが、6分の4が集まるとはねぇ。

 そんなことを思っていた週にペリエJ引退のニュースですよ。12年の出張は、この名手抜きに語れない。週中に現地のある競馬場を取材。その時にペリエJを見つけた我々は英語もあやふやなのに、話しかけたんですよ。すると、しきりに「オルフェーヴル、イチバン」と繰り返す。2日後の枠順抽選会にも来ていたのですが、その時も「日本の歴史が変わるレースだ」などと口にする。そりゃ、我々も盛り上がりますよね。ところが、あのレースです。正直、ゴール前はどの馬がオルフェを差したのか全く分からなくて、一瞬の静寂の後、それがペリエJの馬だったことを確認。名手には失礼ながら、「あんたかい!」と突っ込んだのですが…。結局、あれ以上のパフォーマンスをした日本馬は出ないまま、12年が経とうとしています。

 ということで、今日の京都では当時、夕刊Dスポの記者で一緒に取材し、今は退社したWクンとも数年ぶりに再会。懐かしい気分に浸ったところで、そろそろ本題へ。今日は2歳馬情報。明日の天皇賞でブローザホーンを、来週のNHKマイルCには3歳馬2頭を送り出す吉岡厩舎について書きます。

 まずは厩舎にゆかりのある馬から。ジャスティンアロー(牡、父リオンディーズ、母フラワーロック)は吉岡厩舎で京都2歳Sを勝ったジャスティンロックの全弟です。「兄よりもひと回り大きく、すでに530~540キロくらいはあると思います。兄よりもさらにパワーがついている感じですし、馬の形もジャスティンロックに似ています。走ると思いますよ」と吉岡調教師。大型馬ゆえ、まだ緩い部分を感じているようですが、その力強い走りに期待したいところです。

 続いては吉岡師が角居厩舎の助手時代、2歳時に調教に携わっていた新種牡馬、サートゥルナーリアの産駒です。まずはハツコイサイダー(牝、父サートゥルナーリア、母スターペスミツコ)ですね。こちらは馬主が山口裕介氏。セレクト1歳セールで5800万円がつき、半兄にメイショウナルトやエピカリスがいます。「セリの下見で馬体を気に入り、オーナーにお願いして買ってもらいました。バランスのいい馬。サートゥルナーリアよりも(その父の)ロードカナロアの感じが出ている。少し胴が詰まって、いかにもスピードがありそうなタイプです」とのことで、いい感触を持っているようです。

 続いては母も元角居厩舎の馬だったファジーロップ(牝、父サートゥルナーリア、母ラビットラン)ですね。馬主は社台RH。お母さんはローズSなど重賞2勝を挙げています。「育成段階でも素晴らしい動きをしていると聞いています。現在は430から450くらい。牧場はそこまで急いでいないようですし、じっくりといくことになりそうです」とのこと。母も成長曲線が緩やかではありましたが、血統の魅力込みで気になる存在ではあります。あと、兄にホープフルS勝ちのハートレーがいるウィキッドリーパーフェクトの22(牡、父サートゥルナーリア)もいます。馬主は田畑利彦氏。「牧場の評価も高い馬ですよ。手足が長めでやや薄めの馬体をしています。毛色もそうですし、母系の影響が出ているのかもしれませんね」とのことでした。

 ゆかりから、少し離れましょうか。ホウオウユニバース(牡、父エピファネイア、母ツーデイズノーチス)は姉にワンスインナムーンのいる血統。セレクト1歳セールで7800万がつきました。お母さんもアネモネSを勝っていますよね。「体は大きくはないのですが、すごく幅がある。重心が低い感じでしっかりとしている。お母さんは短距離馬ですし、スピードがありそうです」とのことで、短距離戦線を騒がせてくれそうです。

 リビングストン(牡、父エピファネイア、母ニシノヒナギク)は兄にニシノデイジーがいる血統。馬主はターフスポートさんです。すでに栗東近くのチャンピオンヒルズにいるとのこと。「体の大きいエピファネイア産駒。いかにも走りそうな雰囲気を出しているのですが、現段階では緩さが残っているので、それが解消してくるのを待ってのデビューになるでしょう」と説明していました。

 では、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。

新潟2R・5レッドエヴァンス(しつこいようですが、もう一度。生野助手は「未勝利の馬じゃない」と首をかしげます。左回り向きで今度こそ)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

東京10R・9レッドファーロ(「前走は年末のフレグモーネの影響でもう一つでした」と松永幹調教師。実績あるコースで)

新潟11R・4フリームファクシ(前走は相手が強かったし、外枠も響いた。ここなら能力上位)

京都6R・2リラボニート(脚ためやすい好枠をゲット。直線で伸びてくる)

 今日はここまで、また次回です。ではでは

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