◆第31回青葉賞・G2(4月27日、東京・芝2400メートル、良)
日本ダービー(5月26日、東京)と同じ舞台で行われるダービートライアル(2着まで優先出走権)のG2は3歳牡馬17頭立てで争われ、2番人気で武豊騎手騎乗のシュガークン(栗東・清水久詞厩舎、父ドゥラメンテ)が最後の直線で抜け出し、未勝利、大寒桜賞に続く3連勝で重賞初制覇を飾った。G1・7勝の兄キタサンブラックの主戦だった武豊騎手の手綱で、兄が14着に敗れた競馬の祭典への出走権を勝ち取った。勝ち時計は、2分24秒2。
頭差の2着は7番人気のショウナンラプンタ(鮫島克駿騎手)、3着は4番人気のデュアルウィルダー(ジョアン・モレイラ騎手)だった。
ミルコ・デムーロ騎手(サトノシュトラーセ=4着)「直線で内から出てこられて、その不利が痛かった。すごくもったいない。この馬もいい馬ですよ」
菅原明良騎手(フォスターボンド=6着)「トモ(後肢)のゆるさがあるので、要所要所で動きづらかったです。坂でも踏ん張りが利かなかった。それでも、登ってからはひと脚使いました。成長して楽しみですね」
石川裕紀人騎手(コスモブッドレア=7着)「正直、前走よりは多少状態は控えめでした。それでも展開が良くて、ここまで来られた。また上がってきてくれれば」
石橋脩騎手(アバンデル=9着)「スタートは出たけど、ダッシュが利かず割りきって最後方からいきました。まだこれから良くなる馬です」
北村宏司騎手(シュバルツクーゲル=10着)「いいリズムで走ることができました。ちょうどいい位置で流れに乗れた。走っている中でうわずる感じがあって、脚の運びにもロスがありました。距離が長いのかもしれません。今後、良くなると思います」
横山武史騎手(トロヴァトーレ=11着)「1番引きたくない枠を引いてしまった。その中で、スタートは出てポジションは取れたけど、前に壁がつくれなかったです。折り合いはついたけど、外からまくってきた馬に反応して力んでしまいました。その分、しまいに影響がありました」
原優介騎手(グランアルティスタ=12着)「課題のゲートはクリアして、勝ち馬の後ろで位位値は取れました。ためれば切れるタイプだけど、道中の進路を確保するためにちょくちょく脚を小出しにしてしまって、最後は手応えの割に伸びませんでした。ポテンシャルは感じるし、この距離で活躍できそうです」
津村明秀騎手(マーシャルポイント=13着)「スタートは速くないけど、うまく内にもぐりこんでいけました。仕掛けてからの反応がイマイチだったので、距離が長いのかもしれません」
内田博幸騎手(ジンセイ=15着)「馬場にのめっていた。スタートを出たあと、行き脚がつかなかった。乗りやすくていい馬だけど、距離が少し長かったかも」
永野猛蔵騎手(ニシノフィアンス=16着)「調整の段階から精神的に追い込まれている感じでした。苦しそうだったし、休ませた方がいいと思います」
大野拓弥騎手(ロジルーラー=17着)「現状では、東京のようにごまかしの利かないコースはきついですね。今後の成長に期待したいです」