ミシェル騎手、日本で奮闘中!初参戦の浦和競馬で地方9勝目!15日には相撲見学も実現「体の大きさ、肉体の強さには、ただただ感服」

相撲に関心を持つミシェルは八角部屋で北勝富士と記念撮影
相撲に関心を持つミシェルは八角部屋で北勝富士と記念撮影

 南関東の短期免許で騎乗しているフランスのミカエル・ミシェル騎手(24)=川崎・山崎裕厩舎=が、大相撲を通じて“日本力”を高めた。先週の15日に八角親方(元横綱・北勝海)と懇意にしているスポーツ報知評論家の小島太元調教師の協力により、東京都内の八角部屋で相撲見学が実現。相撲を含む日本文化に触れてきた異国の美人騎手が、日本滞在の約3週間を振り返った。(取材・構成=松浦 拓馬)

 夢だった大相撲の八角部屋で稽古を見る機会に恵まれました。日本に来てからずっと見たかった相撲。力士のみなさんが練習している姿を初めて見学しました。もちろん力士の方と会うことも初めて。一番驚いたことは、ぶつかり稽古で「2人の力士がぶつかる音」。バンッ!と部屋に響き渡った衝撃音はこれまでに聞いたこともなく、迫力に圧倒されました。こんなスポーツはフランスにはない…。

 相撲はピラミッドのスポーツで、上の位(番付)を目指し、毎日のトレーニングを欠かさないのは騎手とどこか似ているところがあると感じました。私も見習い騎手から、トップを目指して日々のトレーニングに励んでいます。そのためにできるだけ多くの馬に乗り、調教に乗り、レース内外で様々なことを学んでいます。鍛錬が必要なのは、私たちにも力士のみなさんにも似ている面があると実感しました。

 八角部屋では、北勝富士さんと一緒に写真を撮らせてもらい、体の大きさ、肉体の強さには、ただただ感服しました。こんなに大きな体でやるスポーツは世界の他にはない。ジョッキーは体が小さいからね。それなのに、力士の方は、柔軟性もあって、日本独特の文化に感動しました。

 さらに日本文化を知ったことで、また日本が大好きになりました。日本に来て、約1か月。食べ物では餃子(ギョーザ)にハマっています。中華料理だけど…(苦笑い)。フランスでも餃子はありますが、これほど皮と肉がマッチしたものは、食べられません。日本はタレもおいしい(笑い)。

 今の一番の夢はJRAの騎手になること。実現できたら、日本のG1を勝ちたいし、通年免許が取れれば、この大好きな日本でずっと生活をしたい。そして、いつも日本のみなさんから「美しい」と呼ばれることは、とてもうれしいことで、励みになっています。まずはジョッキーとして、一つでもレベルアップできるように努力していきたいと思います。

 10歳の頃、南仏に家族で出かけたとき、馬を見て、馬が大好きになりました。それから馬と関わる仕事を探し、「ジョッキー」を知って、「これが私の仕事だ!」と直感したのが始まりです。日本に来ても大好きな馬に毎日囲まれ、騎乗できることは本当に感謝しています。次は時間があれば、長い歴史のある京都に出かけてみたい。まずは今週の浦和では一つでも多く勝てるようにベストを尽くします。応援よろしくお願いします!

<浦和競馬7R制し「一番後ろから勝つことができてベリーグッドです」>

 ミシェル騎手は17日、浦和競馬場に初登場。7鞍に騎乗して、7Rでは2番人気のクロヴァージョ(牡6歳)で道中最後方から追い込みVを決めた。地方競馬9勝目をマークしたミシェルは「小さいですが、好きなコースです。印象的ですね。一番後ろから勝つことができてベリーグッドです」と豪快な勝ちっぷりに笑顔が弾けた。

 また15日の小倉競馬で落馬して、左鎖骨骨折を負った藤田菜七子については、「とても残念です。今は我慢して治療に専念してほしい。強くなって帰ってきて。連絡先を聞いて、応援を送りたいです」とライバルの容体を気にしていた。

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