第31回東京スプリント・交流G3(ダート1200メートル=13頭立て)が8日、大井競馬場で行われ、藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本厩舎=が騎乗した1番人気のコパノキッキング(セン5歳、栗東・村山厩舎)は5着に終わった。勝ったのは菜七子の競馬学校時代の同期、坂井瑠星騎手(22)=栗東・矢作厩舎=が騎乗する3番人気のジャスティン(牡4歳、栗東・矢作厩舎)。勝ちタイムは1分10秒9。
好発から位置を取りにいき、道中は2番手で進めた。内はジャスティン、外にノボバカラに挟まれる形で進み、直線に突入。菜七子が懸命に右ムチを入れたが、前を行くジャスティンとの差はどんどん開く一方。「しまいで脚がなくなってしまったのは正直理由がわからない」と悔しそうに話した。
菜七子は2月15日の小倉競馬で落馬し、左鎖骨を骨折。一時は東京スプリントまでに復帰できるかどうか不安視されたが、3月20日の中山でのレースから復帰。そこからJRAで30鞍に騎乗したが、復帰後未勝利だった。昨年10月に同じコンビで交流G2の東京盃を勝った舞台だったが、期待された1着はならず、5着に終わった。
「今日は自分のやりたい競馬はできました。ただ、結果がついてこなかった」と菜七子。復帰後初の地方交流レースだったが、望んだ結果は得られなかった。