◆第68回毎日杯・G3(3月27日、阪神競馬場・芝1800メートル、良馬場)
クラシックへ向けて賞金加算を狙う3歳牡馬9頭によって争われたG3は、川田将雅騎手が騎乗した2番人気のシャフリヤール(栗東・藤原英昭厩舎、父ディープインパクト)が直線で内から抜け出して重賞初制覇を決めた。17年にこのレースを制したあと皐月賞馬となった全兄のアルアインに続く兄弟制覇を達成。勝ち時計の1分43秒9は、ダノンファンタジーが19年9月15日に記録した1分44秒4を0秒5上回るコースレコードとなった。
2着は外から一度は突き抜けるかの勢いで伸びた1番人気のグレートマジシャン(クリストフ・ルメール騎手)、3着には1戦1勝でここに臨んだ4番人気のプログノーシス(藤岡佑介騎手)が続き、3頭出走していたディープインパクト産駒のワンツースリーとなった。
クリストフ・ルメール騎手(グレートマジシャン=2着)「(勝ち馬と首差で)惜しかったです。最初の300メートルは走りたがっていたけど、その後は冷静でした。直線でよく伸びたけど、最後に苦しくなりました」
宮田敬介調教師(グレートマジシャン=2着)「これだけの速い時計で、よく頑張っていたと思います。ルメール騎手が『勝った馬は化け物』と言っていました。今日は内めがよく伸びて、外から差すのは難しい馬場。直線で遊ぶようなところもありましたから。勝つことはできなかったけど、これから先が楽しみになる内容でした」