◆第21回アイビスサマーダッシュ・G3(7月25日、新潟・芝1000メートル、良)
サマースプリントシリーズ第2戦は16頭立て(ロジクライは出走取消)で争われ、1番人気の3歳牝馬オールアットワンス(美浦・中舘英二厩舎、父マクフィ)が石川裕紀人騎手を背に、先行していたライオンボス(鮫島克駿騎手)を交わすと、初の1000メートル戦で重賞初制覇を飾った。3歳馬の制覇は05年テイエムチュラサン、06年サチノスイーティー(いずれも牝馬)に続き、3頭目。勝ち時計は、54秒2。
2年前の覇者で3番人気のライオンボスが3/4馬身差の2着。14番人気のバカラクイーン(菅原明良騎手)が最内枠から好ダッシュを決めると、他馬が外ラチ沿いに進路を求める中、ただ1頭内ラチ沿いを走り、3着に続いた。
3連単は22万340円だった。
菅原明良騎手(バカラクイーン=3着)「内のラチ沿いを通る指示でした。うまくハマったのもありますが、1頭で気分良く走れたのが良かったと思います。もともと持ち時計を持っている馬で、今日は力を出し切れたと思います」
武井亮調教師(バカラクイーン=3着)「1枠に入ったので、実力差を考えても外に出しても仕方ないと思い、真っすぐに行けと指示を出しました。前日の競馬を見ても内が止まらなかったですから。ジョッキーには何か言われたら『調教師に言われた』と言っておけ、と言って送り出しました。ポツンと1頭になっても走ることができ、お客さんも盛り上がってくれて、頑張っていたと思います」