デビュー10年目で初のJRA年間100勝へ。先週、王手をかけた鮫島克駿騎手(28)=栗東・フリー=が、大台突破に燃えている。「まさか年間100勝に到達できそうなラインまで来られるとは、年始は思ってもいなかった。注目されているのは感じるし、達成してアピールしたい」と気合をみなぎらせた。
まさに飛躍の一年だ。今年は22年の80勝を上回るキャリアハイの勝ち星を積み重ね、日本ダービー、有馬記念にも初騎乗した。「G1を勝てなかったことはすごく悔しい。リーディング上位に食い込みながら、大きいレースを勝っていかないといけない」と“宿題”は残したが、11月後半から意識し始めたと言う年間100勝。何が何でもクリアし、さらなる高みを目指す来年への足がかりにする。
28日は京都で11鞍に騎乗する。2Rのタケルハーロックはデビューから5、3着。19日の追い切りでは「ズブさを感じた」と今週はブリンカーを着用。「いい感触だった。競馬でも着ける予定」と手応えをにじませた。他にもジュエルハウス、アンバードールなど楽しみなラインアップのそろった開催最終日。1勝を最低ノルマに白星を量産する。(戸田 和彦)