こんばんは、坂本です。今日も東京・両国の会社からお届けします。
さて、もう年の瀬が迫ってきており、寒さも一段と増してきていますね。私は猫を飼っているのですが、この時期は水を飲まなくなってくるのが悩みの種です。そこで、いつも通っている動物病院の先生に相談したところ、水を循環させて流れるタイプのものをお薦めされました。現在はペットボトル型で飲んだ水の量が分かるものを使っていますが、場所を増やすのもプラス材料ということで、家族と相談して購入しました。
いざ購入してスイッチを入れてみると、滑らかに水がわき出して、湧泉好きの私としては妙に楽しくなってしまいました。あとは愛猫が飲んでくれれば万事解決と思いましたが、期待に反してガチャガチャと蓋などを取ってしまい、元に直しては外してしまい、元に直しては外して…の繰り返しになってしまっています。でも以前に猫を飼っていた経験のある家族に言わせると、「いくらか飲んでいると思うし、全く興味を持たないよりはいいでしょ」とのこと。ここは猫の気持ちに寄り添って、「飲まぬなら、飲むまで待とう、ラグドール」という姿勢で待つことにしようと思います。
そんなところで本題へいきましょう。まずは森一誠厩舎からです。まず先週の振り返りからで、中山・新馬戦(芝1800M)で7着に敗れたワスカル(牡、父モーリス、母コパカティ)は、出遅れに泣きました。森一調教師は「スタートであおるような感じで、その後もトモ(後肢)のバランスを崩してしまいました。(上位3頭が前で残ったなか)後ろからの競馬では厳しかった。能力は確かなので、仕切り直していきたい。モーリス産駒ですが、中距離タイプだと思います」とのことでした。放牧を挟んで立て直すそうですが、今後は距離を延ばすことも選択肢に入れているようです。血統馬とあって、改めて期待したいところです。
中山・新馬戦(ダート1800M)で惜しくも2着だったエコロカディス(牡、父Global Campaign、母Meadow Mystique)は、手応えのある内容でした。森一師は「調教で懸念していたところは、競馬で気にならず、上手に走れていました」とうなずき、1月13日の中山・未勝利戦(ダート1800M)へ続戦する予定です。
同じく先週の中山・新馬戦(芝1600M)で頭差2着だったショウナンマリーナ(牝、父リアルスティール、母ショウナンハイル)は、逃げてあと一歩という内容でした。状態に問題がなければ、1月19日の中山・未勝利戦(牝馬限定、芝1600M)を使う方向です。森一師は「瞬発力というよりは、長く脚を使えるタイプで、上手に走れていました」と、手応えを口にしていましたよ。
また前走後も在厩で調整を続けているベリタバグス(牡、父Kantharos、母Private Jet)は、1月11日の黒竹賞(中山・ダート1800M)に向かいます。指揮官は「前回は決め手のある馬に負けてしまいましたが、力があるところを見せてくれた内容でした。この中間も元気いっぱいですよ」と、期待を込めます。
そして今週の中山・新馬戦(ダート1200M)を予定していたフィリップバローズ(牡、父ロジャーバローズ、母ザフラッツは、残念ながら除外となりました。このレースだけで34頭もの除外馬が出ているだけに、狭き門でした。森一師は「スピードのある馬で、気性的に難しいところがありましたが、入厩してから心身のバランスが取れてきました。年末年始に芝の短距離が少ないので、まずはダートからですが、芝もこなせそうです。ゲートは速いですよ」と評価していただけに、素材は悪くなさそうです。
次は鹿戸厩舎へいきましょう。先週の中山・新馬戦(芝1800M)で逃げ切り勝ちを決めたジョスラン(牝、父エピファネイア、母ケイティーズハート)は、今後に期待が膨らむ勝ち方でした。G1馬エフフォーリアの全妹という良血馬で、すでに放牧に出ています。まだ次走は未定とのことですが、鹿戸調教師は「強かった。走るね。(仕上がり自体も)まだまだだもん。それでよく勝ったね」と、うれしそうでした。やはり血統馬の活躍は楽しみですね。
そんな鹿戸厩舎は先週の2歳戦で白星ラッシュでした。中山・未勝利戦(ダート1800M)で4戦目にして初勝利を挙げたピカピカサンダー(牡、父アジアエクスプレス、母メジロカトリーヌ)は、放牧でひと息入れるそうです。デビュー2戦目の中山・未勝利戦(芝1600M)で初Vのコムユンプリュム(牝、父ブリックスアンドモルタル、母コム)は、1月18日の菜の花賞(芝1600M)に菅原明騎手で予定しているとのことです。
11月の東京で勝ち上がったソーダーンライト(牝、父Too Darn Hot、母Leafhopper)は、1月18日の紅梅S(中京・芝1400M)に松山騎手で予定しています。鹿戸師は「もう少しリラックスして走れたらいいけど、いいスピードを持っている」と語っていました。
新馬のピンキースウェア(牝、父キズナ、母プレイプリティー)は、1月11日の中山・新馬戦(芝2000M)を目指しています。12月13日にゲート試験に合格して、そのままデビューに向けて調整を進めていますね。指揮官は「順調です。いいとこがありそうですよ。距離はあってよさそう」と、評価しています。
そして新馬戦2着だったセレニティ(牝、父ブリックスアンドモルタル、母サプルマインド)は、28日の中山4R・未勝利戦(芝1800M)で初勝利を狙います。初戦の馬体重が382キロと小柄な馬体でも注目を集めましたね。鹿戸師は「状態はいいですけど、体重はもうひとつ増えてこないね」と苦笑いを見せつつも、能力を評価していましたよ。ガッツのある走りを期待したいですね。
最後は上原佑厩舎です。アイビーS2着で、今週のホープフルSに出走するピコチャンブラック(牡、父キタサンブラック、母トランプクイーン)は、陣営が自信を持ってのG1挑戦です。福島での新馬戦は7馬身差Vで、前走も出世レースでしっかりと格好をつけました。最終追い切りは美浦・Wコース単走でしたが、5ハロン67秒8―11秒2で、大きなフットワークで余裕を感じさせながら、しまいの好時計は目を引きました。上原佑調教師は「テンションも上がらず、いい感じです。距離が延びるのは問題ないし、舞台設定も大丈夫です」と期待をにじませていました。
そして中山5R・新馬戦(芝2000M)には、オールニッポン(牝、父リオンディーズ、母グルーヴァー)がスタンバイしています。3代母にエアグルーヴ、4代母にダイナカールを持つ筋の通った母系が魅力です。指揮官は「まだ成長途上ですけど、調教は動けています。距離は長い方がいい。おとなしくて乗りやすく、初戦から力を出せると思います」と、評価しています。
中京2歳Sで2着だったポッドベイダー(牡、父リオンディーズ、母ヴェルメンティーノ)は、葵S(5月31日、京都)を目標に定めて、クロッカスS(2月1日、東京)やマーガレットS(2月23日、京都)を視野に入れていくそうです。新馬のミセスリリー(牝、父ワールドエース、母フレグラントブレス)は、1月6日の中山・新馬戦(芝1600M)へ。ルロワ(牝、父ドゥラメンテ、母レインデート)は、1月11日の中山・新馬戦(芝2000M)へ。そしてリヴァーブ(牡、父シルバーステート、母ブーケトウショウ)は、1月18日の中山・新馬戦(ダート1800M)でのデビューを目指します。祖母マザートウショウは、93年のクイーンCなど重賞3勝を挙げています。
それでは今日のところはこのへんで。年明けは恒例のPOG対談をスポーツ報知の紙面にて掲載しますので、ぜひご覧下ください。それでは皆様、よいお年を。