【函館2歳S】鮫島克駿騎手「去年は悔しい思いをしたから。同じチームで勝てて良かった」ブトンドールで雪辱

ゴール寸前で見事に差し切ったブトンドール(左)
ゴール寸前で見事に差し切ったブトンドール(左)

◆第54回函館2歳S・G3(7月16日、函館・芝1200メートル)

 第54回函館2歳S・G3(芝1200メートル)は、鮫島駿騎乗のブトンドールが、差し切り勝ちで世代最初のステークスウィナーに輝いた。池添学厩舎と鮫島駿のコンビは昨年2着のカイカノキセキと同じ。リベンジを果たした。

 届いてくれ―。中団を進んだ最後の直線。逃げ残りを図るクリダームの背中は約10馬身先。遠くに見えたが、大外に出し、鞍上が愛馬を叱咤激励すると抜群の破壊力で一気に追い詰め、ゴール前でとらえると1馬身1/4差をつけた。鞍上は「3角過ぎまで馬のリズムだけ。状態は良かったので自信をもって乗れた。2着馬はしぶとかったけど、よく差し切ってくれた」と愛馬をたたえた。

 脳裏にあった昨年の記憶。カイカノキセキで先に抜け出して勝ったと思った瞬間、外からかわされた。昨年の悪夢を振り払った鞍上は「2年連続でチャンスをもらった。去年は悔しい思いをしたから。同じチームで勝てて良かった」と勝利をかみしめた。

 今年5年ぶりに函館滞在を決めた。昨年は小倉リーディングを取るなど夏は小倉が主戦場だったが、「経験値を上げたい」と津軽海峡を渡った。ここまで函館リーディング3位につける9勝と成果は確実。愛馬の今後は未定だが、距離延長も視野に入れながら休養に入る。「再度、乗せてもらえるならしっかり結果を出したい」と鞍上。ひと夏の成長をさらなる飛躍につなげていく。(松末 守司)

 ブトンドール 父ビッグアーサー、母プリンセスロック(父スウィフトカレント)。栗東・池添学厩舎所属の牝2歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算2戦2勝。総収得賞金は3846万2000円。重賞初勝利。馬主は合同会社雅苑興業。

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