【ドバイワールドCデー】シルクレーシングの米本代表、イクイノックスの海外初挑戦に「本当に楽しみしかない」

イクイノックスの勝利を願うシルクレーシング・米本代表
イクイノックスの勝利を願うシルクレーシング・米本代表
日本のトップとしてドバイ・シーマクラシックで海外レースに初挑戦するイクイノックス
日本のトップとしてドバイ・シーマクラシックで海外レースに初挑戦するイクイノックス

◆第25回ドバイ・シーマC・G1(3月25日、メイダン競馬場・芝2410メートル)

 いざ、世界制覇へ。昨年の天皇賞・秋と有馬記念を制して年度代表馬に輝いたイクイノックスが、初めての海外遠征となるドバイ・シーマクラシック(25日、メイダン競馬場)で今年の初戦を迎える。馬主の(有)シルクレーシングの米本昌史代表(48)は、スポーツ報知のインタビューに応じて、これまでの成長や今後の展望などについて大いに語った。(取材・構成=坂本 達洋)

 ―昨年は皐月賞、日本ダービーこそ惜しくも2着でしたが、天皇賞・秋、有馬記念を制覇して年度代表馬に輝きました。

 「やはり3歳の間の成長というのを、すごく感じた一年間だったと思っております。前半はクラシックの2戦ともに力を見せていながら悔しい結果で夏を過ごしましたが、牧場で少し体高も伸びて、もうひと回り成長したというのを感じて秋を迎えられました。秋の天皇賞に関しては、力が世代のなかでトップクラスだというのは分かっていましたが、日本のトップクラスだとはっきり目の当たりにできたレースだったと思います」

 ―今年の初戦で国内ではなく、海外のドバイ・シーマクラシックを選択したのは?

 「この時期は(国内の候補は)大阪杯あたりになると思いますが、やはり日本のなかのトップの評価をいただいたということで、やはり世界標準でどこへ行くかという検討になりました。日本馬がたくさん結果を出しているところという実績もありますし、世界最高峰だとはっきり言えるレースだと思います。十分チャレンジに値するレースだと思っております」

 ―有馬記念の後、放牧先からの立ち上げは順調でしょうか。

 「実際に牧場のスタッフに話を聞くと、2、3歳時のレース後と比べて早めに乗り出せているということで上積みが感じられます。『成長してきて、芯が入ってきた』という言葉も聞かれますし、馬の成長度合いで言うと、いよいよ本格化を迎える4歳のシーズンだと思っています。これは本当に楽しみしかないですね」

 ―一方で海外遠征にあたっての課題や不安は?

 「環境の変化に関しては敏感な馬だと認識していますし、初めての海外輸送、現地の環境への順応、ナイターレースへの対応など、かなりチャレンジしなくてはいけないことがあります。乗り越えなくてはいけませんし、言ってしまえば自分との闘いの要素も大きいのではないかと思います」

 ―JRA賞の授賞式で「ドバイを勝てば、国内外の選択肢がいろいろ増えてくる」と言っていた。今後のターゲットになりうるレースのイメージは?

 「あくまでドバイの結果と帰ってからの馬の状態次第ですが、宝塚記念に行けるかどうか。春の2戦をしっかりと走って秋に向かいたいですね。秋の中距離の大きなレースとなると、日本にもかなり魅力的なレースがあります。天皇賞・秋やジャパンCあたりか、海外ならブリーダーズCなどもありますからね」

 ―なるほど。米国遠征も選択肢にある。

 「もちろんです。魅力的なカテゴリーではあると思います。いずれにしても、このドバイの海外遠征でしっかりと結果を出せれば、海外にもしっかりと適応できるのかなと思います。やはり馬の適性が大事です」

 ―凱旋門賞に参戦する可能性については?

 「検討する選択肢のなかにはありますけれども、どうでしょう。ロンシャンの馬場への適性もありますから、木村調教師、牧場さんとも話し合って検討していきたいと思います」

 ―最後に改めて期待をお聞かせください。

 「ここまでの活躍は、当初の想像を超えてきていますからね。さらにトップホースへの階段を登るためのチャレンジだと思っていますので、自分との闘いに勝てれば、間違いなくいいパフォーマンスを見せてくれると思います。ゴドルフィンマイルに挑むラウダシオンともども、熱い応援をよろしくお願いいたします」

〈取材後記〉 イクイノックスはこれから、トップホースとして王道のG1レースを戦っていくことになるだろう。そして米本代表が、今回のドバイ遠征を「チャレンジ」と位置づけているのは、ここで結果を出せれば今後の選択肢が海外を含めて大きく広がるからに他ならない。

 海外の選択肢に挙がったのは、近年で日本馬が結果を出している米国のブリーダーズCなどで、どんな走りを見せるのか興味は尽きない。一方で凱旋門賞は日本勢が最近は苦戦続きで、後を引くダメージなどの影響も心配される。個人的にはスピード自慢のイクイノックスには合わない気がしており、米本代表からも慎重な姿勢がうかがえた。

 国内に目を向ければ、ドバイ・シーマクラシックの覇者(1着賞金348万米ドル=約4億5900万円)はジャパンCで褒賞金の交付対象となり、1着馬(23年から賞金5億円)の場合は200万米ドル(約2億6412万円)となり、総額は12億円超となる。それだけに今後を占うにあたって、非常に重要な一戦と言えそうだ。(坂本 達洋)

 ◆米本 昌史(よねもと・まさし)1975年1月21日、東京都生まれ。48歳。不動産業界を経て、12年1月にノーザンファーム入社。13年1月から(有)シルクレーシングに参画し、14年8月には同代表取締役に就任した。趣味はゴルフ。

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