◆第83回桜花賞・G1(4月9日、阪神競馬場・芝1600メートル)=4月4日、栗東トレセン
3月31日に栗東に入厩したエミュー(牝3歳、美浦・和田正一郎厩舎、父ハービンジャー)は角馬場で入念に乗り運動をして、明日の最終追い切りに備えた。きびきびとした、素軽い動きが目についた。見守った和田正調教師は「(馬体重は)数字的には前走の競馬の前と同じくらい。土曜に見たときより、ふっくらしてきましたね」と回復の早さに満足そうな表情をみせた。
前走のフラワーCでは不良馬場をものともせず、大外を豪快に差し切って重賞初Vを決めた。トレーナーは「良く頑張る子で、前向きな馬です。中山の坂を苦にしないので、阪神の坂も大丈夫だと思います」と好感触を示した。父ハービンジャー×母の父スペシャルウィークの血統構成は、19年のナッソーSを勝った名牝・ディアドラと同じ。410キロ台と小柄でも、スケールの大きな走りで上位を狙う。