【読売マイラーズ】】シュネルマイスター、勝負の栗東滞在!グランドオープン迎える京都競馬場初の重賞で復活だ

◆読売マイラーズC追い切り(19日・栗東トレセン)

 今週末に行われる重賞の追い切りが19日、東西トレセンで行われた。改装されグランドオープンを迎える京都競馬場初の重賞、読売マイラーズC(23日)は栗東滞在で臨むシュネルマイスターをヤマタケ(山本武志)デスクが「見た」。

 関東馬が関西圏のレースへの出走に備え、栗東で調整をすることは珍しいことではない。桜花賞でもレース当週に関東馬3頭が入厩していた。その理由は主に直前の長距離輸送を避けるため。輸送直後にカイバ食いが落ちたり、環境の変化に戸惑ったりする繊細な牝馬がよく滞在している。

 しかし、シュネルマイスターは500キロを超えるほど馬体が雄大。栗東滞在の目的を聞いてみたかった。「前日までしっかり乗って競馬に臨むという点です」と意図を説明してくれたのは名畑助手だ。今まで関西圏で2度走っているが、金曜日に美浦を出発した昨年のマイルCSは5着だった。「(到着後の競馬場では)引き運動のみの調整で、体力を持て余していました。この馬は気持ちを発散させた状態で競馬に臨む方が結果が出ます」。直前まで普段通りのルーチンを消化し、平常心で臨むための采配だった。

 この日はCWコースで単走。軽く気合をつけられると、重厚感の伝わるフォームで6ハロン84秒5―11秒9をマークした。今回は2年半ぶりの京都開催だが、1分31秒6とメンバー最速タイの持ち時計が示すように高速決着も心配無用。「順調にきていると思います。うまくかみ合ってないだけで、出来自体はずっといいんです」。そう満足そうに説明する名畑助手は前日に栗東へ駆けつけたばかり。実は皐月賞馬ソールオリエンスも担当する“持っている”人でもある。万全の態勢に勢いも後押しする一戦で復活Vが見えてきた。(山本 武志)

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