【日本ダービー】トップナイフに横山典弘騎手が“スパイス”注入 軽めだった皐月賞とは明らかに違う臨戦過程

トップナイフは横山典が“スパイス”を加えてきた
トップナイフは横山典が“スパイス”を加えてきた

◆日本ダービー追い切り(5月24日、栗東トレセン)

 皐月賞とは明らかに調整過程を変えてきた。トップナイフの最終追い切り。横山典が手綱を執り、栗東・CWコースでヒルノグラスゴー(3歳未勝利)との併せ馬で6ハロン82秒6―11秒5。CWコースで86秒6―13秒1と軽めに終始した前走とは違い、ゴール前では軽い仕掛けで反応した。ダービー2勝のベテランが施した“スパイス”。勝負気配を感じずにはいられなかった。

 前走はスタートで後肢を滑らせ後方から。本来の先行力を生かせる形にならなかったが、昆調教師はプラスに捉える。「皐月賞は前がつぶれるレース展開。いつものように先行していたらダメージが残っていたかも知れない」。結果はともなわなかったが余力を残せたのは“けがの功名”だ。

 1週前には併せ馬でいっぱいに追われ、手応えでは見劣ったが、刺激を与えたことでその後、気配が急上昇。「皐月賞が最高潮と思っていましたが、もうひとつ上の段階があった」と黒羽根助手も目を丸くする。「ダービー(08年ディープスカイ)を1番人気で勝ったら度胸も据わるよ」と自然体のトレーナー。上昇気配を感じるからこそ、2度目のダービー制覇を期待したい。(戸田 和彦)

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