丸田恭介騎手は28日、デビュー17年目にして日本ダービーに初騎乗。手綱を取ったホウオウビスケッツ(牡3歳、美浦・奥村武厩舎、父マインドユアビスケッツ)で、16番人気の低評価を覆し0秒2差の6着と健闘したが、あと一歩だっただけに悔しさも強いようだ。「あとほんの少しのところにダービー(のタイトル)があったのに…。悔しくて眠れませんでした」と、30日に美浦トレセンで報道陣へ心情を吐露。「細かいところを色々と考えちゃって…『もっとできたんじゃないか』って」と、肩を落とした。
ただ、初の大舞台でもレース本番に緊張はなかったようだ。「もうピークを超えて1周しちゃって。本番は不思議なくらい冷静でした。前日も、いつもは11時に寝るのに9時に寝られました」と苦笑いを浮かべる。
結果は無念だが、最高峰の舞台を経験ことは間違いなく大きな財産となる。6月4日の安田記念・G1(東京競馬場・芝1600メートル)ではナランフレグ(牡7歳、美浦・宗像義忠厩舎、父ゴールドアリュール)に騎乗予定。今度は先頭でゴール板を駆け抜け、満員のスタンドを沸かしてほしい。