◆第73回安田記念・G1(6月4日、東京競馬場・芝1600メートル)=美浦トレセン、5月30日=
昨年の覇者・ソングライン(牝5歳、美浦・林徹厩舎、父キズナ)は、前走のヴィクトリアマイルで2つ目のG1タイトルを獲得。日曜追いを増やすなど今まで以上に厳しい調教を積んでつかんだ栄光だったが、今回はさらにハードなメニューをこなしている。
先週月曜日からを見てみると、23日は坂路で64秒5―15秒0、翌日も59秒7―13秒4で登坂。25日の1週前追い切りは戸崎圭太騎手を背に美浦Wコースで85秒5―11秒2。28日にもWコースで88秒9―12秒1と速い時計を出した。坂路が改修に入った30日はダートコース、Wコース、ポリトラックの角馬場でじっくりと調整。しっかり負荷をかけられた。林調教師も「さらに状態をあげるべく、中間も負荷をかけてここまでは順調にきています」と、手応えを口にする。
ここまで追い込めるのは、状態の良さのたまものだ。トレーナーは「これだけの調教をこなしてくれて、あらためてソングラインに感謝です」と愛馬をねぎらった。
同一年にヴィクトリアマイル、安田記念を制覇すれば、09年ウオッカ以来の快挙。ディフェンディングチャンピオンとして、過去最高の仕上がりで臨む。