◆エプソムC追い切り(7日、美浦トレセン)
第40回エプソムC・G3(11日、東京)の出走馬は東西トレセンで追い切られた。
ダービー卿CTに続く重賞連勝へ、インダストリアが超抜の動きを見せた。美浦・Wコースで単走。序盤から軽快な動きで加速すると、直線も馬なりのままシャープに伸びて6ハロン82秒3―11秒5を楽々とマークした。宮田調教師は「いい時計が出たし、相変わらず迫力のある動きだった」と納得の表情を浮かべた。
今週は、ダービー卿CTの2週前と1週前に装着した覆面を再着用した。調教でも前向き過ぎる気性があり、それを改善させるための工夫。前走のレースでは装着しなかったものの、その効果もあって良い意味での落ち着きにつながり、最後に爆発的な脚を繰り出した。
今回は重賞では苦戦続きの左回りで、距離も1ハロン延びる。レースにも覆面を装着して臨む予定だ。「メンコ(覆面)をしたことで前進気勢がそがれることはなかった。今日もコーナリングで外に張るようなところがあったので、上手にコーナーを回ってこられるか。ここは一つのチャレンジ。結果を出せれば、今後の選択肢が広がる」とトレーナー。弱点を克服し、新たなステージに上がる。(松末 守司)