競馬開催中にスマートフォンを不適切に使用し、5月13日から6月11日まで30日間の騎乗停止処分を受け、今週から戦列に復帰した今村聖奈騎手=栗東・寺島良厩舎=が、6月18日の阪神1R・3歳未勝利(ダート1400メートル)でハクアイアテナに騎乗し、復帰後初勝利を挙げた。勝ちタイムは1分25秒8(良)。
道中は中団やや前の外を追走。4コーナーで加速がついて直線を向くと、先行馬を次々とかわし、ゴール前はファイアネイドとの競り合いを頭差で制した。同騎手は今年16勝目。4月26日の笠松(アイヤナ)以来、JRAでは4月22日の京都6R・ゲヴィナー以来、約2か月ぶりの勝利となった。
今村騎手は「今週の追い切りが初コンタクトでしたが、持ったままで言い動きでした。前向きな馬で、今回は1400メートルということもあり、ロスなくと思っていたのですが、外枠でした。でも(前走の)小沢騎手が教えてくれていたので、レースでの不安はありませんでした」と振り返った。
レース後はたくさんのファンのサインの要望に応え、笑顔でペンを走らせていた。騎乗停止処分を受けた6名の中では最初の勝利に「復帰週から依頼をいただき感謝しています。これからも日々精進していきたいと思います。よろしくお願いします」と気を引き締めていた。
競馬開催中のスマートフォンの不適切使用を巡っては、角田大河騎手=栗東・石橋守厩舎=、永島まなみ騎手=栗東・高橋康之厩舎=、河原田菜々騎手=栗東・渡辺薫彦厩舎=、古川奈穂騎手=栗東・矢作芳人厩舎=、小林美駒騎手=美浦・鈴木伸尋厩舎=も同様の騎乗停止処分を受けていた。