◆第57回スプリンターズS・G1(10月1日、中山・芝1200メートル、良)
秋G1開幕のスプリント戦は16頭立てで争われ、3番人気のママコチャ(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎、父クロフネ)が川田将雅騎手を背に好位から進め、ゴール前で内をさばいて伸びてきたマッドクール(坂井瑠星騎手)との競り合いを制し、G1初挑戦で重賞初制覇を飾った。芝マイルG1で3勝を挙げるソダシの全妹は、前走の北九州記念・G3(2着)が初の芝1200メートル戦だった。池江泰寿調教師は昨年のジャンダルムに続く連覇。勝ち時計は、1分8秒0。
鼻差の2着に6番人気のマッドクール、3着は1番人気のナムラクレア(浜中俊騎手)だった。
川田将雅騎手(ママコチャ=1着)「最後は際どくなりましたので、何とか粘ってくれと思いながら。無事に勝ち切ってくれました。(道中は)馬群の中で、周りを見てどういう形になるかというところだったのですけど、この馬にとっては、ある程度いい形で進んでいったのではないかと思います。レースを見ていて、とてもいい馬だと思っていて。追い切りで乗って、これなら十分にチャンスがあるなと思える背中をしていましたので、その通りの内容で勝ち切れたと思います。まだ重賞を勝ったことのない立場ではありましたけど、とてもいい背中をしていて、こうやって一気に頂点に立ちましたが、これから先も期待される馬だと思います。スプリントのレースを覚えていければ、もっといい形で走れるようになると思いますので、そのへんも改善していけたらと思います」