10月1日の阪神11R・ポートアイランドS(3歳上オープン・リステッド、芝1600メートル=9頭立て)で、ドーブネ(牡4歳、栗東・武幸四郎厩舎、父ディープインパクト)が勝利。ディーインパクト産駒はJRA通算2749勝となり、サンデーサイレンスが持つ歴代1位の記録に並んだ。また13年3か月12日での達成は、サンデーサイレンスの15年6か月19日を上回った。
金子真人オーナー「すごい記録ですよね。僕はよくあんな馬と巡り会うことができたな、という思いです。当時7000万円で購入した馬が、まさかこれほどの活躍をしてくれるとは思いませんでした」
吉田隼人騎手(タイ記録を達成したドーブネに騎乗)「僕はそんなに乗っていませんが、数少ないチャンスでも勝たせてもらっている。テレビで見ていた馬の子供で勝たせてもらっている。偉大な馬です」
ディープインパクトは、2010年6月20日に2歳世代が初年度産駒としてデビュー。以後、コンスタントに活躍馬を送り続け、キズナ、コントレイルなど7頭の日本ダービー馬を輩出した。JRA・G1は通算71勝で、これもサンデーサイレンスに並ぶ大記録。12年から22年まで11年連続JRAリーディングサイヤーとなり、不動の地位を確立した。
さらに、国内にとどまらず海外でも産駒は活躍し、今年の英国ダービー、アイルランドダービー、愛チャンピオンSをオーギュストロダンが勝利している。
19年7月30日に頸椎骨折のためこの世を去った。シンザン記念を制したライトクオンタムなど、現3歳世代がラストクロップとなる。